
いっしょに食事をする。親密な人間関係を築くために欠かせないことですが、マナーやふるまい方のルールを知らなければ、「一度誘われただけで呆れられ、二度と誘われなくなった」なんてことになってしまうかもしれません。
せっかくの機会なら、もっと「濃ーい」関係を築くためのきっかけづくりにしたいもの。食事の席で役に立つちょっとしたマナーをご紹介します。
舞台でも客席から見て左が上手、ひな人形の左大臣も右大臣より上位になることからもわかるように、日本の伝統的な考え方では、右より左が格上とされています。これは食事の時も同じ。左が上座、右が下座となります。ところが、国際社会では「右上位」。西洋のテーブルマナーでは右が上座になるので注意が必要です。あとは、出入口に遠い方が上席になること、床の間がある場合にはその前が上席になることなど、基本的な決まり事を覚えておけば、接待や会食の場でもとまどうことはないでしょう。
そうそう、接待に慣れてしまった日本の男性たちは、プライベートな食事でレストランを利用する場合にも、男性優先の振る舞いをしてしまうことがあるようです。気をつけたいですね。
フレンチやイタリアンのレストランであれば、用意されたナイフを使って料理を手ごろな大きさに切ってから口に運ぶのは当たり前ですが、和食のマナーでも、一口で食べ切れなかった食べ物を、口につけた後で器に戻すことは失礼とされています。大きめに切られた料理であれば、口に運ぶ前に、箸で一口大に割ってから食べるようにしましょう。
音を立てない、会話を楽しむ時はフォークやナイフを持ったままにしない…。こうしたマナーは、フォークやナイフをお箸に置き換えて考えれば、そのまま和食にも通じること。同席した相手に不快感を与えないのは、料理を問わず食事の席の基本的なマナーなのです。
フレンチのフルコースだけでなく、料亭や料理旅館などでいただく会席料理、中華のコースメニューなど、長時間の会話とともに食事を楽しむ時に気になるのが、席をはずすタイミング。
メニューの途中で化粧を直す人はいないと思いますが、洋食のコースメニューの場合には、タバコもデザートまでは吸わないのが基本、その場合にもラウンジなど専用のスペースが用意されている場合だけにしておいた方が無難です。自分たちの食事が終わったからといって、香水のニオイをつけて席に戻ったり、タバコの煙をあたりに漂わせるのはマナー違反。周囲のテーブルで食事を楽しんでいる人だけでなく、精一杯の料理でもてなしてくれるレストランのスタッフにも礼儀や気配りを忘れないのが、大人のふるまいというものです。



